MUKU-DATA   野村彫刻工房 様  瑞泉寺前

富山に材木の事で用事があったので、この連休を使い観光を兼ねて行ってきた。
過去何度か訪れてはいるが、折角だから富山~高岡~南砺市井波まで足を伸ばし
木から放たれるパワーを浴び充電してきた。
何といっても木彫のまち井波、瑞泉寺まで続く石畳の八日町通りは
ユニーク木の看板のお店や彫刻店が軒を並べ、
木が好きな人なら何度来ても楽しめる。
二間続きの和室が激減して、そこに嵌めこむ彫刻欄間の需要も当然少なくなり、
銘木業界の欄間屋さんは廃業したなど良く耳にしたりするが、
それは台湾など海外から輸入していた欄間等を売って商売していた人の話で、
ここ井波で若い彫刻師が鑿を手に大きな樟と真剣に向き合う姿を見ていると
果たして、彫刻欄間は本当になくなるのだろうか?
こんな素晴らしいものがなくなるはずがないと確信したりする。
欄間の需要が少なくなればそれに代わる、インテリアとして飾るパネル、
アニメ、コスプレなどを取り入れた木彫刻まであったりした。
木彫にのめり込む若い人の感覚で伝統を踏まえつつ変化していくのは当然の事だと思うし、
実際、欲しくなるような彫刻もいくつかあった。
でもやっぱり、建築と関わりが多いせいなのか、
厚みと奥行のある伝統の井波彫刻欄間を見ていると心奪われるもの、凄みさえ感じてくる。
アニメなど新たに作り出される木彫もそれはそれで面白いが
目にしなくなった今だからこそ
彫刻欄間は逆に新鮮でオシャレでカッコイイって感じたりするのは
50過ぎたおっさんの私だけだろうか・・・

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